「文化的多重人格者のためのハイエンド・マガジン」をテーマに
中二病から非モテ、ネットの最前線まで、なんでもアリなミニコミ
奇刊クリルタイ増刊『dorj[ドルジ]』vol.3に寄稿しました。
ゆるキャラに関するアンタッチャブルな話を書いてます。
持ち運びにも便利で読みやすい新書型です。
TBSラジオ『文化系トークラジオ「Life」』プロデューサー黒幕のインタビューも載ってます。
今の世の中にこの種の面白さや知的好奇心が求められているのかといえば、
おそらく昔と違って求められてない感じはしますが、
かつてエロ本の白黒ページが担っていたものがココにある気がします。
正史に対する外史みたいなもので、
中央集権的なまなざしや批評家のまなざしからは外れた
生活者の声が含まれています。
むしろ最近の若者の意見や思考を取り入れたいと思っている行政関係の方、議員さん、
社会学とか心理学を専攻してる学生や若者文化に歩み寄りたいと思ってる大学教授、
あと広告代理店の方なんかが読むと参考になるかと。
これがすべてではないけど、間違いなく社会の一断面であると思います。
アマゾンの他、
ジュンク堂書店(池袋)、COMIC-ZIN、タコシェでも買えるそうです。
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<目次>
1:東京から考える、地方から考える
●松永英明「『小悪魔geha』における「地方志向」の正体」:地方と東京、ギャル文化圏を理解するための基本文献。
●republic1963「二〇一二年サブカル消滅」:サブカルの「死」とは何か。
●Masao「上京志望者最後の楽園 クリエイター系専門学校」:ゲームやマンガ、アニメ、声優といったクリエイター系専門学校とは。そしてそこで繰り広げられている事とは?
○座談会「非モテイズデッドの「次」を考える」:「非モテ」という弱者利権の死とその先にあるものとは?
2:この「人」を見よ
●安倉儀たたた「真・文系大学院残酷物語」:サイトの一番人気、「文系大学院残酷物語」の最新版
●シロクマ「結婚、自分探し、アイデンティティ」:人気ブロガー、シロクマがライフプランと結婚について語る、中二病の果て。
●吉川にちの「劣等感から解放される一〇の方法」:だれしもが持つ劣等感とその克服のための処方箋。
● ryoQ10「私の「ビジネス2.0」体験記」:「東幹久がナレーターをやっている例のビジネス」の誘いホイホイついていった男は、どうなってしまったのか。渾身のルポルタージュ。
○インタビュー:長谷川裕(TBSラジオ):『文化系トークラジオ「Life」』プロデューサーが非モテ、サブカル、マッドチェスターなどなど縦横無尽に語る。
3:コミュニケーション化するコンテンツ
●犬山秋彦「愛と幻想の「ゆるキャラ」ファシズム」:「ゆるキャラグランプリ」を通して、愛くるしい彼らのこれまでほとんど取り上げられなかった彼らの「大人の事情」を論じる。
●衆道士ぺドフェチ「君よ、エロ女中の星になれ!〜岡山藩相伝・『夜の奥義書(女性用)』」:江戸時代の大名たちの性教育の赤裸々な世界!
●千葉のイニエスタ「ドリルの陰に消えたみゃ長―Jリーグにおける「家族密着」の功罪―」:柏レイソルのサポーターグループを通して、消費単位としての家族とスポーツとの関係を逆照射
●ぺーじ「次世代型アイドルとしてのAKB48―セカンドキャリアを備えた女学校―」:AKB48、単純な搾取の構図だけに終わらない、そのシステムの本質とは、アイドルとしての終わりまで見据えた「セカンドキャリア支援」にあった!?
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参考までに、自分が個人的に面白いと思った記事に色つけてみました。
他のが劣ってるとか面白くないという意味ではなく、
自分の興味の対象についてよく分析されてるものを選んであります。
まあ、結果的に半分以上おもしろかったです…
それより、同人で市販の新書とそれほど変わらない値段だし、
売って利益が出るのか心配。
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